会長メッセージ
未来の交通の、最先端を切り拓く創業95年目のベンチャー
海外発の配車サービスに代表される海外資本の参入などを受け、現在、日本のタクシー業界・交通業界は、戦後最大といっていいほどの転換期を迎えています。タクシーのビジネスモデルも変化を求められる中で、私たち日本交通は、自らを『創業95年目のベンチャー』と位置付け、長年かけて培ったノウハウと、アグレッシブな挑戦意欲を武器に、日本の交通業界に新たな未来を切り拓こうとしています。
『ジャパン・ホスピタリティ』というキーワードを掲げ、業界No.1の地位を築き上げてきた当社。しかし、これからの時代、『人』の強みだけでは戦い抜くことはできません。今後の鍵を握るのは、『人』『IT』『クルマ』という3つの要素。『人』に関しては、これまでに培ってきたオペレーションの部分をさらに強化し、EDS(エキスパート・ドライバー・サービス)®を中心に、サービス面をさらに充実させていきたいと考えています。 『IT』に関しては、2015年よりソフトウェア開発を加速させ、配車アプリ『GO』への参画をはじめ、車載タブレットに搭載するアプリの充実など、あらゆる側面からのIT化を推進中。乗務員たちが使用するアプリに関しても、技術者が乗務員たちの生の声を吸い上げ、さらなる利便性の向上に向けてブラッシュアップを重ねています。そして『クルマ』に関しては、ドライブレコーダーやタクシーメーターなど、さまざまなハードウェアを開発しています。車両にこれらを搭載し、アプリと連動させることで、『タクシーの乗車体験』というユーザエクスペリエンスを徹底的に追求し、乗務員たちにとっても接客サービスに集中特化できる環境を整えていきたいと考えています。また、これらのオリジナルプロダクトは、自社で活用するだけでなく、業界や一般のお客様にも広くご提供していく予定です。
今、日本交通は、従来のタクシー会社の枠を大きく超えて、『サービス、ソフト、ハードまで、クルマのすべてをつくる』企業グループとして、新たなステージへと飛び出そうとしています。これから入社する新卒のみなさんは、次代を担うキーパーソン。95年目のベンチャーとして進化を続ける当社で、交通の世界の最先端を開拓していきませんか。
取締役 川鍋 一朗