鈴木 巧

運行管理の仕事を一言で言うと、乗務員さんの支えになることです。私の仕事は運行管理の中でも事故係といって、事故を起こしてしまった乗務員さんに代わり事故の処理や相手方との交渉をし、解決に向けて話し合う仕事です。そして二度と同じ事故を繰り返さないように乗務員さんの指導を行います。父親くらい年の離れた年上の乗務員さんを指導することもあります。こちらが指導する立場とはいえ、社会人としては先輩なので言葉遣いには気を付けています。どうして事故を起こしたのか、どうすれば防げたのかを乗務員さんと一緒に考えています。新卒の後輩を指導する時も同じです。しっかりと原因と改善点を出し、気持ちの面のフォローも欠かしません。その結果、事故を起こした乗務員さんが乗務に復帰してから毎日無事に帰ってくる姿を見ると、とてもやりがいを感じます。

乗務員経験で感じたことは、お客様が日本交通に求める接客の理想はとても高いということ。これは職員としてお客様からのお声を聞く立場になった今でも思います。この仕事をしていると1日として同じ日はありません。運行管理者になってから乗務員さんとの会話が増えました。色々な世代の方と話すので経験や知識として身につきますし、自分自身の弱点も見つかります。日々が新しい発見の連続ですね。

新卒で入ってくる方たちには、結果を残すことに焦らなくていいということを伝えたいです。周りと比べないこと。遊び心とチャレンジ精神をもって、仕事に取り組んでいれば結果はおのずとついてきます。これは自分の経験でもあるし、今職員として後輩たちを見ていても思うことです。